艦これSS 其の壱

はじめまして私は暁型第四番艦の「電」です。
突然ですがこのラバウル基地にようやく提督が着任することになりました。
わたしは今、基地の入口前で提督の到着を待っています
この日をずっと楽しみにしていましたのです
今日着任する司令官さんはどんなひとなのでしょうか?
頼りになる人なのでしょうか?
だらしない人なのでしょうか?
強い人なのでしょうか?
弱い人なのでしょうか?
酷い人なのでしょうか?
そう思いわたしはつぶやいてしまいました。
司令官さんいいひとだといいなぁ」

[chapter]出会い
今、ここは車の車内。窓の景色を見ても同じような景色が続くなか私は特にすることもなく運転手さんに話しかけていました。
「あの・・・運転手さんあとどれぐらいしたらつくのでしょうか?」
「そうだねぇ、あと10分程度で着くよ。ところで、その格好あんた軍人かい?」
「えぇ新米ですがここから行く場所に着任することになりました」
「へぇ・・・変わったもんだね」
運転手さんはぶっきらぼうに言いました

 


どうもはじめまして、私今日から提督になるものです
いま私はラバウル基地という海が近いところにある基地に向かっています。本日そこに着任するすることになりました。
先ほど運転手さんに言われたように私は変わっています。
私は女です
普通提督とは男性の方しかいないのです。
まぁ、特例で提督をしている女の方が一人いましたが・・・

それはそうと何故私のような女が提督をできるようになったかというと、最近軍の条約が改正され、優秀であれば性別年齢を問わず提督になれるようになりました。優秀な人材を多く派遣するといえば聞こえがいいかもしれませんが、実際それぐらいしないと人手が足りない現状でもありました。ですが、そのおかげで私は17歳という若さで提督になりました、ほかのところではものすごく幼い男の子が提督をしていましたが、今は関係ありませんね。

そんなこんなで紹介が遅れました、私本日ラバウル基地を任されました新任提督です
いま私が向かっているところは「深海棲艦」という人類の敵と戦うために設立された基地です。その「深海棲艦」と戦うための「艦娘」という名の兵器がいます私はその「艦娘」たちの指揮をとるためにこれから向かう基地に着任することになりました。少将でもあり先輩でもある友人からは「気にしないで気楽にやれ」と、言われてはいるのですが正直言って不安でもあります。私は艦娘とうまくやっていけるのでしょうか
そんなことはさておき、艦娘とは一体なんなのでしょうか楽しみです

 

~10分後~
しばらくすると目的の場所に着きました
私は車を降りると
「運転手さんありがとうございました」
運転手さんにそう言い車を見送ります。車が立ち去ったあと基地のあるほうを見てみます
私が今日着任するラバウル基地は一目見て思ったのですが思っていたよりもずっと大きいところですね正直かなり驚いています。

そんなことはさておき、いよいよ門をくぐります
ところが私はあることに気がつきました
基地の入口前に先ほどからずっと立ち尽くしている女の子がいるんです。
セーラー服を来ているので小学生ぐらいでしょう
しかし、いくら入口前と言ってもここは軍の立派な敷地内なのでここは軍人としてひとつ注意しておかなければなりません。
そう思い私は女の子に声をかけます。
「あのー」
すると、女の子はボーっとしていたのか
「はわわっ」と、驚いたように声をあげてしまいました。
「びっくりしたのです」どうやら本当にびっくりさせてしまったようなので少し謝罪をして優しく注意しましょう。
そう思い、声にだそうしたら、先に声をだしたのは私ではなく 女の子なのでした。

[chapter]提督着任ス
「あなたがここに着任する司令官さんですか?」
そう聞かれてわたしは戸惑いながらもこう答えました
「え、はい、そうです」
「やっぱりそうなのです」
と女の子は嬉しそうに目を輝かせていました。

それにしても私は不思議に思うことが一つあります
さっき彼女は私のことを司令官と言いました、まだ知られてもいない自分のことを確かに司令官と、そう言いました
私はそのことを不思議に思い彼女に聞きました
「あの、あなたは一体・・・」
「あっ、あの・・・申し遅れました。 わたしは本日あなたの秘書艦を務めることになりました。電です」
電とはあの「電」でしょうか?私は驚きを隠せずにこう聞いてしまいました。
「も、もしかしてあなたが艦娘?」
「そうなのです。でもそれがどうかしましたか?」電という女の子はそう私の質問に答え不思議そうに首をかしげました。
艦「娘」とは聞いていたので女の人であるとは思っていましたがまさか、こんなに小さな少女であるとはおもいもしませんでした驚きのあまり声もでません
「ところで、今日着任する司令官さんは女の人だったんですね、わたしビックリしました。」
女の子がそう嬉しそうに言っていましたが私には聞こえません。その時のわたしは相当間の抜けた顔をしていたのでしょう。

[chapter]提督の自己紹介
私はあれから電に基地のいろんなところを案内されました。
ドッグやアイテム屋さん家具屋さんなどいろいろなところを案内されました。

~執務室にて~
あれから着任するにあたっての書類を片付けてからしばらく経ち、私は電に自己紹介をすることになりました。
「えー 私本日ここに着任しました「椎名 玲」少佐ですこれから宜しくお願いしますね電さん」
「はい!こちらこそよろしくなのです」
電はそういい手をこちらに差し伸べてきて私たちは互いに握手をした


こうして私の提督としての日常が始まるのであった